子どもの矯正歯科
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【症例】受け口/プレオルソ
健やかな成長を支える土台づくり
子どもの歯並びは、永久歯への生え変わりと共に大きく変化します。
成長期にあるお子様にとって、矯正歯科治療は単に見た目を整えるだけでなく、顎の骨の成長を導き、呼吸や嚥下、発音といった口腔機能を正常に発達させるための重要なプロセスです。
小宮歯科医院では、公益社団法人日本矯正歯科学会の認定医が、お子様の成長段階に合わせた診査と治療方針を提案します。
成長期に適切なアプローチを行うことは、将来的な抜歯のリスクを軽減し、安定した噛み合わせを築くために役立ちます。
当院でおこなっや子どもの矯正治療例
成長期だからこそできること:的確な診査診断
お子様の矯正治療において、最も重要なのは「歯を並べること」そのものではなく、「お子様一人ひとりの成長の設計図を読み解くこと」です。
お子様の骨格の成長は、個々によってスピードやパターンが異なります。
当院では、以下の3つの指標を統合し、医学的な根拠に基づいた診断を行います。
三次元的な骨格評価(歯科用CT)
従来のレントゲンでは見えなかった「埋伏歯(骨の中に隠れている永久歯)」の角度や位置、さらには顎の骨の厚みまでを三次元的に把握します。
特に、永久歯が本来の場所からずれて生えてきそうな場合、早い段階で軌道修正を行うことが可能になります。
また、気道(空気の通り道)の広さを確認することで、口呼吸の原因が骨格的なものか、機能的なものかを切り分ける重要な資料となります。
成長の指標を可視化する(セファロ分析)
セファログラムは、矯正治療の設計図です。頭部の骨格的なバランスを数値化し、以下の点を分析します。
上顎と下顎の成長差
上下の顎が適切に成長しているか、どちらかが過成長または成長不足か。
歯の傾斜角
歯がどの程度の角度で骨の中に植わっているか。
これらを客観的なデータとして把握することで、今行うべき治療は「顎の成長をコントロールすること」なのか、「並び替えること」なのかを明確に判断します。
デジタルデータによる精密な管理(iTero)
iTeroを用いた3Dスキャンにより、お子様の成長に伴う歯の変化を正確に記録します。
シリコンによる型取りが苦手なお子様でも、短時間で快適に精密なデータを取得できるため、治療の負担を最小限に抑えられます。
また、保護者の方にも「現在の歯並び」と「治療のシミュレーション」をモニターで直接見ていただくことができ、治療方針への理解を深めていただけます。
治療の二段階:1期矯正と2期矯正の考え方
子どもの矯正治療は、大きく「1期治療」と「2期治療」に分けられます。
1期治療(学童期)
乳歯と永久歯が混在している時期に行う治療です。
顎の骨の成長を促したり、コントロールしたりすることで、永久歯が正しく並ぶためのスペースを確保します。
この時期に土台を整えることで、将来的な抜歯のリスクを減らすことが可能です。
2期治療(永久歯列期)
すべての歯が永久歯に生え揃ってから行う治療です。
全体の歯並びと噛み合わせを細かく調整し、長期的な安定を目指します。
1期治療から継続することで、より負担の少ない手法を選択できる場合もあります。
当院の主な治療オプション
プレオルソ(MFT:口腔筋機能療法を組み込んだマウスピース型装置)
プレオルソは、単に歯を動かすための装置ではありません。「お口周りの筋肉を正しく使い、顎の健全な成長を促す」ための教育的な装置です。
柔らかい素材でできたマウスピースを使用します。
夜間にお口に入れて眠るだけで、舌の正しい位置を覚えさせ、お口周りの筋肉のバランスを整えます。筋肉が正しく機能し始めると、歯は自然と正しい位置へ並ぼうとする力が働きます。
お子様へのメリット
最大のメリットは「装着時間の短さ」です。
日中は装着しなくてよいため、学校での会話や食事の邪魔にならず、お子様にかかる心理的・身体的負担が非常に少ないです。
また、口呼吸から鼻呼吸への改善にもつながるため、お口ポカンを解消したいお子様に最適です。
適したケース
乳歯列〜混合歯列期(生え変わり時期)のお子様。受け口や、歯のデコボコ、舌の癖が気になるお子様。
インビザライン・ファースト(成長期のお子様のためのマウスピース矯正)
世界的に広く活用されているマウスピース矯正「インビザライン」の、成長期のお子様に特化したプログラムです。
仕組みと特徴:
透明なマウスピースを装着して歯を少しずつ移動させます。iTero(口腔内スキャナー)で取得した精密な3Dデータに基づき、お口の中の状態をデジタル管理します。成長に合わせてマウスピースを交換していくため、永久歯の生え変わりを阻害することなく、緻密に歯並びを整えます。
お子様へのメリット
「目立たない」ことは、多感な時期のお子様にとって大きな自信になります。また、取り外しが可能であるため、これまで通りに食事を楽しみ、いつも通り歯磨きができるため、矯正治療中に起こりがちな虫歯のリスクを大幅に抑えられます。スポーツや習い事の際も、装置を外すだけでよいので安心です。
適したケース
混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)、前歯のデコボコや、歯の隙間が気になるお子様、成長期特有の歯の移動にも柔軟に対応可能です。
「口腔機能発達不全症」へのアプローチ:歯並びを根本から支える力
矯正装置を入れることと同じくらい重要なのが、お口の「機能」を育てることです。
どんなに綺麗に歯を並べても、舌の筋肉が弱かったり、間違った飲み込み方を続けていたりすると、後戻りの原因になります。
歯並びが悪い原因が、実はこうした機能の低下にあることも少なくありません。
当院では、矯正装置を用いるだけでなく、筋機能訓練(MFT)などを通じて、舌の位置や唇の閉じ方、正しい飲み込み方を習得するための指導を行います。
歯を動かすことと、機能を改善することを並行して行うことで、後戻りの少ない安定した結果を目指します。
筋機能訓練(MFT)
当院では、矯正治療と並行して、舌や唇の筋肉を鍛えるトレーニング(MFT)を指導しています。
舌を正しい位置(スポット)に置く練習や、正しく飲み込むための筋肉の使い方を、ゲーム感覚や日々の習慣として取り入れます。
呼吸と発音のサポート
正しい舌の位置を覚えることで、滑舌が改善したり、呼吸が楽になったりする効果が期待できます。
これは歯並びの安定だけでなく、お子様の全身的な健康発達を支える大切な基盤となります。
保護者の方へ:当院の治療方針
矯正治療は、装置を入れれば終わりというものではありません。
お子様の成長は日々進んでおり、その変化を的確に捉え、最適なタイミングで調整を加えることが認定医の役目です。
「納得」を大切にするカウンセリング
「プレオルソとインビザライン、どちらがうちの子には向いているの?」というご不安に対し、骨格の状態や本人の性格を考慮して丁寧にお答えします。
無理のない計画
お子様が自ら「治したい」と思えるような、心理的なケアも含めたサポートを心がけています。
お子様のお口の中を拝見し、今どのようなアプローチが最適か、そして将来的にどのような歯並びが期待できるか、具体的なシミュレーションをお見せしながらご説明します。
お子様の成長という貴重な時間を、健やかな未来のために一緒に活用していきませんか。

