口腔機能低下症

    お口のわずかな衰えを見逃さず、全身の健康を維持するための選択

    小宮歯科医院|薬園台(船橋市)の歯医者、小宮歯科医院の口腔機能低下症

    「最近、食事のときによくむせるようになった」
    「硬いものが噛みにくくなり、柔らかいものばかり選んでしまう」
    「口の中が乾いて、話しづらさを感じる」

    年齢を重ねるにつれ、このような変化を「年のせい」と諦めてはいないでしょうか。
    これらは単なる一時的な体調の変化ではなく、お口の機能が複合的に低下する「口腔機能低下症(こうくうきのうていかしょう)」のサインかもしれません。

    口腔機能低下症は、放置すると咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ:飲み込み)の障害へと進行し、全身の栄養状態の悪化や筋力低下(フレイル)を招く原因となります。
    小宮歯科医院では、お口の機能を客観的な検査によって数値化し、一人ひとりに適したリハビリテーションや管理を行うことで、いつまでも美味しく食事ができ、円滑に会話を楽しめる健康な毎日をサポートしています。

    当院は、厚生労働省が定めた「口腔管理体制強化加算」の認定施設(届出番号:(口管強)第362号)として、これらの機能評価と管理を保険診療の範囲内で継続的に行う体制を整えています。

     

    口腔機能低下症とは:お口の「オーラルフレイル」

    小宮歯科医院|薬園台(船橋市)の歯医者、小宮歯科医院の口腔機能低下症

    口腔機能低下症は、加齢だけでなく、虫歯や歯周病による歯の喪失、全身疾患、あるいは日常的なお口の運動不足などが原因となり、口腔内の様々な機能が低下した状態を指します。

    お口の衰えは「オーラルフレイル」とも呼ばれ、健康な状態から要介護状態へ移行するまでの中間的な段階に位置づけされています。

    最大の特徴は、「早期に発見し、適切なアプローチを行えば、機能を維持・回復させることが可能である」という点です。
    手遅れになる前にわずかな変化を捉え、適切な管理を始めることが、将来の生活の質(QOL)を大きく左右します。

     

    口腔機能低下症の7つの診断基準と当院の精密検査

    口腔機能低下症の診断は、主観的な判断ではなく、国が定めた7つの評価項目のうち「3項目以上」が基準値以下に該当する場合に下されます。
    当院では、専用の測定機器を用いて、数値に基づいた客観的な診断を行います。

     

    ① 口腔衛生状態の低下

    お口の中の清潔さが保たれているかを調べます。
    歯垢(プラーク)の付着状況や、舌の表面に付着する白い汚れ(舌苔:ぜったい)の割合を視診等で評価します。
    お口の中が不潔になると、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、誤嚥性肺炎を引き起こす細菌が増殖しやすくなります。

     

    ② 口腔乾燥

    唾液の分泌量が減少し、お口の中が乾いている度合いを測定します。
    専用の湿潤度メーターを舌の表面にあて、数秒で水分量を計測します。
    唾液が減ると、食事が飲み込みにくくなるだけでなく、唾液が持つ抗菌作用や自浄作用が低下し、虫歯や口臭の原因になります。

     

    ③ 咬合力低下

    物を噛みつぶす力がどれくらいあるかを評価します。
    圧力を感知する特殊なシートをしっかり噛んでいただき、その噛み跡をコンピューターで解析して全体の咬合力を数値化します。
    あるいは、残っている歯の本数や入れ歯の適合状態から総合的に判断します。

     

    ④ 舌口唇運動機能低下

    舌や唇を素早く、器用に動かせるかを測定します。
    「パ」「タ」「カ」の音をそれぞれ5秒間できるだけ早く発音していただき、1秒間に何回発音できたかを専用の機器でカウントします。
    この機能が落ちると、食べ物を上手にまとめたり、はっきりと話したりすることが難しくなります。

     

    ⑤ 舌圧低下

    舌の筋力を測定します。
    先端に小さな風船がついた専用の器具(舌圧測定器)を口に含み、舌を上顎に押し付ける力を計測します。
    舌の力は、食べ物を喉の奥へと送り込む(飲み込む)際に極めて重要な役割を果たしています。

     

    ⑥ 咀嚼機能低下

    食べ物をどれくらい細かく噛み砕けているかを評価します。
    検査用のグミゼリーを一定回数噛んでいただき、吐き出されたグミの細かさ(表面積の増加度)を測定するか、あるいはグルコース(糖)の溶け出し量を分析して、噛む効率を数値化します。

     

    ⑦ 嚥下機能低下

    食べ物や水分を安全に飲み込めているかを評価します。
    問診票(EAT-10など)を用いた評価や、30秒間に何回唾液を飲み込めるかをテストする「反復唾液嚥下テスト(RSST)」を行い、誤嚥のリスクを判定します。

     

    口腔機能低下症を改善・維持する具体的なアプローチ

    検査の結果、低下が見られた項目に対して、当院では歯科医師と担当歯科衛生士が連携し、具体的な改善プログラムを立案します。
    ただ訓練を行うだけでなく、患者様が日常生活の中で無理なく続けられるようサポートします。

     

    クリーニングとお口の環境整備

    小宮歯科医院|薬園台(船橋市)の歯医者、小宮歯科医院の口腔機能低下症

    咬合力や咀嚼機能を維持するためには、まずベースとなる歯と歯ぐきが健康でなければなりません。
    担当衛生士による専門的なクリーニング(PMTC)で歯周病をコントロールし、グラついている歯があれば適切な治療を行います。
    また、現在使用している入れ歯が合っていない場合は、当院の院内技工と連携して迅速に調整・修理を行い、しっかりと噛める土台を整えます。

     

    唾液腺マッサージと保湿ケア

    口腔乾燥が認められる場合は、唾液の分泌を促すために、耳下腺(じかせん)・顎下腺(がっかせん)・舌下腺(ぜっかせん)という3大唾液腺をやさしく刺激するマッサージ方法を指導します。
    また、必要に応じて口腔用保湿ジェルや洗口液の活用をご提案し、お口の中の潤いを保ちます。

     

    舌や口腔周囲筋のトレーニング(あいうべ体操など)

    小宮歯科医院|薬園台(船橋市)の歯医者、小宮歯科医院の口腔機能低下症

    舌圧や舌口唇運動機能の低下に対しては、お口の周りの筋肉や舌の筋力を鍛えるリハビリテーションを行います。
    唇を大きく動かす「あいうべ体操」や、舌を前後左右に動かすストレッチ、パタカラ発音訓練などを継続的に行うことで、筋肉の柔軟性と筋力を取り戻します。

     

    嚥下訓練(飲み込みの練習)

    安全な飲み込みを維持するために、お辞儀をするように顎を引いて飲み込む姿勢の指導や、喉の周りの筋肉をリラックスさせる首のストレッチなどを行います。
    食事の際のむせを減らし、誤嚥を防ぐための具体的な食形態(トロミの付け方など)のアドバイスも実施します。

     

    厚生労働省認定施設(口管強)として提供する定期的・継続的な安心

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    当院は「口腔管理体制強化加算」の届出医院(第362号)です。
    この体制が整っていることにより、口腔機能低下症の診断を受けた患者様に対して、以下のような体制でサポートを行うことができます。


    保険診療での継続的な管理
    通常の歯科医院では頻度や期間に制限がある場合でも、当院では患者様のリスクや状態に合わせて、1ヶ月に1回(毎月)などの短いスパンで、お口の機能管理や専門的なクリーニング、リハビリテーションの進捗チェックを保険診療の範囲内で受けることが可能です。

    担当衛生士によるきめ細かな経過観察
    毎回同じ歯科衛生士が担当するため、「先月に比べて舌の力が強くなっている」「お口の乾燥が改善されてきている」といった微細な変化を捉え、その時々の状態に応じたアドバイスを行うことができます。

     

    まとめ:お口から始まる、10年後の健康づくり

    小宮歯科医院|薬園台(船橋市)の歯医者、小宮歯科医院の口腔機能低下症

    「最近、少し食事がしづらくなったけれど、年だから仕方がない」

    そのように見過ごしてしまいがちな小さな変化こそ、お口からの重要なメッセージです。
    口腔機能低下症は、適切な診査と日々の簡単なトレーニングによって、機能の維持や回復が十分に目指せる病気です。

    小宮歯科医院では、女性歯科医師ならではの視点で、患者様の日々の生活習慣や不安に寄り添いながら、一人ひとりに適した無理のないプログラムを組み立てていきます。
    数値でご自身のお口の現状を知ることは、健康的な未来へ向けた大切な第一歩となります。

    ご自身やご家族のお口の動きに少しでも気になる点がある方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
    皆様が生涯にわたってご自身の口で美味しく食べ、楽しくおしゃべりができる日々を全力で支えてまいります。

     

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